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VENICE(ミカド電気研究所)

前から欲しかった縦型の真空管ラジオを手に入れた。銘板にはVENICE MIKADO ELECTRIC LABORATORYとあるのでミカド電気研究所製のVENICEと思われる。埃だらけなので通電せず掃除と点検してみる。

なお、修理・調整および改造は自己責任の上で行ってください。

確認作業

経年劣化で電源ケーブルはボロボロ、電源プラグも使おうと思えば可能だが新品に交換する。電源スイッチはそのまま清掃して使用する予定。

真空管を外したところ。埃だらけで無事音は出るのだろうか。裏側の配線部分、真ん中にある銀色の四角と右端の4つ繋がっているのが電解コンデンサと思われる。

回路の確認

中央のコンデンサ容量を点検し問題なさそうなので鉛筆で測った容量を記入した。端にあったコンデンサは紙蓄電器2uFとあるので点検したところ1つが不良と分かった。あとは他の抵抗とコンデンサも点検しダメなものは新品と交換することにする。

回路図の作成

配線を追いかけて作成してみました。真空管は80、58、57、2A5を使用している並4回路と思われる。図をクリックするとPDFで表示されます。(回路図は水魚堂さんのBSch3Vで作製しています。)

回路の修理

点検して値の怪しい抵抗とコンデンサを交換した。紙蓄電器の不良は端子に2.2uFの電解コンデンサをはんだ付けした。一部のワニスチューブも交換した。

筐体の補修

筐体の一部が剥がれかかっていたのでタイトボンドで接着した。上部の一部が剥がれていたのでパテ埋めをした。

塗装

和信ペイント水性ウレタンニスと上部はポアーステインを塗ってから水性ウレタンニスを塗った。

スピーカー部布の交換

スピーカーカバーの布がボロボロなので、たぶん似ていると思われる色の布に交換した。

組み立て・完成

スピーカーを取り付け、すべて組み立て、無事受信し音が出たので終了です。