ゼンマイ式卓上型蓄音機Gurunelを電気蓄音機へ改造
なお、改造・調整は自己責任の上で行ってください。
Gurunelという据え置き型の蓄音器を購入。ポータブルタイプは数台持っているが、やはり据え置き型に魅力を感じヤフオクで「動作確認していません、ジャンク品です。」を購入した。
ゼンマイを巻いて確認したところ、ターンテーブルが回転したので問題なしとして清掃に入ったのだが。
長年の汚れが蓄積されているので、清掃を行い、再度組み立ててレコードを聴こうとしたが、回転はするのだがサウンドボックスをレコードに乗せるとすぐに止まってしまう。針を数回新品に交換しても同じ、レコードを交換しても同じなのでゼンマイモーターを調べてみることにした。
ゼンマイモーターを巻いていくと時々「シュー」と何か滑る音がする。モーターを外して単体で巻いてみるとモーターの中から「シュー」と音がする。まさかゼンマイが切れているのか?
切れている場合は、回転しないはずだが。モーターをばらしてみると上のゼンマイが切れていた。(右の写真)
ターンテーブル電動化(ダイレクトプレイヤーのモーターを使用して)に挑戦する
以前にゼンマイ切れの蓄音機を購入してしまい、当時は知識もないため他のゼンマイAssyが使えると思いゼンマイAssyをヤフオクで購入したが、見た目は同じように見えるが、微妙に違うため使えなかった。
どうせなら電気蓄音機に改造しようと思い、電気蓄音器用モーターがたまにヤフオクで出ているが高額で取引されているので、手がない。
そこでダイレクトレコードプレーヤーのモーター(33回転、45回転)を改造してできないだろうかと考えてみた。近くにあるハードオフなどを捜索してみたが、安価なダイレクトモータープレーヤーが見つからず数か月が過ぎた。
やっと、近くのハードオフにYAMAHA製ダイレクトドライブプレーヤー(YP-D3)が、
1,000円で販売していた。
これが使えるか使えないかは持って帰らないとわからないが購入した。
持ち帰って動作することを確認し、裏蓋を外すと回転をコントロールすると思われる基板にボリュームが2個ついている。基板の裏の配線を見ると45回転と33回転の端子につながっているので、45回転のボリュームを回すと回転が速くなった。ただ、気持ち早くなっただけなので、このボリュームを抵抗値の小さい(5KΩから2KΩ)へと交換してみた(右の写真)。ストロボスコープで見ると60Hz 78回転までは調整できるが50Hz 78回転にはならない。
基板を見て、たぶんこれだろうと思われる抵抗(赤丸で囲んである)を交換してみることにした。
抵抗は8.2KΩなので、手持ちにあった6.5KΩに交換。
再度、テストをすると回転が速くなった。もともと微調整用についていた(45回転用)ボリュームを回すと50Hz78回転に調整できた。
右の写真、分かりづらいがストロボスコープで確認している。一番中心部分が50Hz78R.P.M
うまくモーターが組み立てられるか不安だったが、いい感じでできた。電源スイッチと回転調整用ボリュームは新品と使用済み鉄針を入れる皿がついていたところに付けた。回転を調整するつまみがあったところは、YP-D3についていたストロボ用電燈をつけてみた。
100円ショップで買ってきた布を貼りつけた。これで完成した。
サウンドボックスを電蓄用ピックアップに交換し電蓄化
写真の部品を購入した。たぶん蓄音機のサウンドボックスの代わりにつけて電蓄化できるものと思われるので、このGurunelを完全電蓄化にしてみようと考えた。
電蓄化に必要なものとして、アンプとスピーカーと電源が必要。
アンプ
アンプは秋月電子の12.5Wx2 ステレオアンプキットを使用。なぜ、これを選んだ理由は、PHONOがあるアンプだと増幅できるが、以前作成したアンプ類では音が増幅できなかった。このキットを試しに使用したところ音が出たので決めた。
電源
電源も秋月電子の安定化電源キットを使用。
組み立て
先ずは、本体の中にある、ホーンを外す。
トグルスイッチをスイッチ付ボリュームに交換(赤丸)し配線した。モーター部と本体部で切り離しできるようにコネクタで接続できるようにした。
電源とアンプは木箱に入れてみた。アンプがステレオ用なのでスピーカを2つ使ってみる。以前作成したスピーカーを使ってみた。
完成
無事音が出ました。
デジタルアンプから真空管アンプへ交換
NATIONAL6U-21のポータブルプレーヤーを購入したが音が出ない。念の為、真空管アンプを確認したところ音が出たのでデジタルアンプから真空管アンプに交換してみようと思い立った。
左の写真がNATIONALのポータブルプレーヤーについていたアンプ部分
取り付けてみた。
スピーカーもNATIONALについていたものを使用。
再生動画